ZONE Brain
トップ/コラム/脳科学ニュース
脳科学ニュース2026年3月12日

今週の脳科学ニュース【2026年3月2週】

今週の脳科学ニュース【2026年3月2週】
シェアXFacebookLINE

ZONE は正規販売店です🧠集中力を上げるのにも。
自宅で簡単に脳波計測しながら瞑想🧘
科学的に正しい瞑想で数値化・習慣化

zonebrain.stores.jp
zonebrain.stores.jp
zonebrain.stores.jp
zonebrain.stores.jp

自分に合った瞑想方法がわからない人へ🧠
あなたの瞑想が続かなかったのはあなたの脳に合っていないから。
脳波計測を通して
あなたに最適なメディテーションを提案します

🧘 幻覚なしの「マジックマッシュルーム」でうつ病を治療

3月7日、ACSのJournal of Medicinal Chemistryに掲載された論文で、サイロシビン(マジックマッシュルームの有効成分)の改良版が発表されました。

うつ病に効果を持ちながら、幻覚などのサイケデリック効果を大幅に減らした新しい分子です。

出典
Journal of Medicinal Chemistry / ScienceDaily

A new “magic mushroom” drug could treat depression without psychedelic hallucinations
A new “magic mushroom” drug could treat depression without psychedelic hallucinations
Scientists are exploring a new way to harness the medical promise of psychedelic compounds without the mind-bending side effects. Researchers created modified versions of psilocin — the active form of psilocybin from “magic mushrooms” — that still target key serotonin pathways linked to depression and other brain disorders but appear to cause far fewer psychedelic-like effects.
ScienceDaily

▶︎ サイケデリクス(幻覚剤)には強力な抗うつ効果があることが近年の研究で明らかになっている。しかし数時間にわたる幻覚体験を伴うため、臨床現場での活用にはハードルがあった。

▶︎ 研究チームはサイロシン(サイロシビンが体内で変換される活性物質)を化学的に改良し、うつ病に関連するセロトニン経路には作用するが、幻覚を引き起こしにくい分子を複数開発した。マウス実験では、幻覚様の反応が大幅に減少した。

▶︎ 研究者は「サイケデリック効果とセロトニン活性は切り離せる可能性がある」と述べている。幻覚を伴わない抗うつ薬としての実用化が期待される。

🤖 失明を治すチップに345億円:Neuralink共同創業者の挑戦

3月5日、Neuralink共同創業者のマックス・ホダック氏が率いるScience Corporation社が、シリーズC資金調達で2億3000万ドル(約345億円)を獲得したと発表しました。同社の網膜インプラント「PRIMA」の商用化を加速させる目的です。
出典
TechCrunch / STAT News / Business Wire

Science Corp. raises $230M as it races to bring its brain implant to market | TechCrunch
Science Corp. raises $230M as it races to bring its brain implant to market | TechCrunch
A source close to the company says the round assigns Science a post-money valuation of $1.25 billion.
TechCrunch
Science Corp. raises $230 million to bring retinal implant to Americans
Science Corp. raises $230 million to bring retinal implant to Americans
Science Corp. raised $230 million as it awaits a decision from the FDA on PRIMA, its wireless retinal implant. 
STAT
www.businesswire.com

▶︎ PRIMAは米粒より小さなチップを網膜に埋め込み、カメラ付きの特殊なメガネと連携して視覚を回復させる技術。メガネから送られた近赤外線の光を電気信号に変換し、残存する網膜細胞を刺激する仕組み。

▶︎ 臨床試験では、加齢黄斑変性で失明した患者の「形態視覚」を回復させることに成功。この成果はNew England Journal of Medicineに掲載され、Time誌の表紙も飾った。

▶︎ EU向けのCEマーク申請を済ませており、2026年半ばの承認を見込んでいる。承認されれば、BCI企業として世界初の製品市場投入となる。ドイツが最初の市場になる予定。

▶︎ 累計調達額は約4億9000万ドル。今後はスターガルト病や網膜色素変性症など、若年層の視覚障害にも臨床試験を拡大する計画。

🤖 ドイツ発のBCI、脳卒中リハビリの2例目に成功

ドイツのCorTec社が、同社のBCIシステム「Brain Interchange」をFDA承認の脳卒中臨床試験で2人目の患者に埋め込むことに成功したと発表しました(3月4日報道)。
出典
GlobeNewsWire / Robotics and Automation News

CorTec Announces Successful Second Human Implantation of Its Brain-Computer Interface (BCI) System
CorTec Announces Successful Second Human Implantation of Its Brain-Computer Interface (BCI) System
Second implantation at Harborview Medical Center in Seattle marks continued progress in the FDA-approved study informed by promising results from the first...
GlobeNewswire News Room
German technology company CorTec implants second human with its brain-computer interface
German technology company CorTec implants second human with its brain-computer interface
Second implantation at Harborview Medical Center in Seattle marks continued progress in the FDA-approved study informed by promising results from the first participant. CorTec, a pioneer in active …
Robotics & Automation News

▶︎ Brain Interchangeは脳の表面に薄いシリコンシートを置き、脳波の読み取りと電気刺激の送信を同時に行う「クローズドループ型」BCI。脳の活動をリアルタイムで解析し、適切なタイミングで刺激を与えることで神経の可塑性を高める。

▶︎ 1例目は2025年7月に52歳の脳卒中患者に埋め込まれ、上肢の運動回復に良好な兆候が見られた。この成功を受けて2例目が実施された。手術はシアトルのハーバービューメディカルセンターで行われている。

▶︎ 注目すべきは、このデバイスが「取り外し前提」で設計されていること。リハビリ期間中に刺激を与え、長期的な改善を獲得した後にデバイスを除去するというアプローチをとっている。

🧠 アルツハイマーの鍵を握る「タニサイト」:知られざる脳細胞の発見

3月8日、「タニサイト」と呼ばれるあまり知られていない脳細胞が、アルツハイマー病の発症に影響を与えている可能性が明らかになりました。タニサイトが正常に機能しなくなると、タウタンパク質が脳内に蓄積することが発見されました。
出典
ScienceDaily

Scientists discover hidden brain cells that may stop Alzheimer’s tau buildup
Scientists discover hidden brain cells that may stop Alzheimer’s tau buildup
Scientists have uncovered a surprising new role for little-known brain cells called tanycytes that may influence the development of Alzheimer’s disease. These specialized cells appear to help remove toxic tau protein from the brain by transporting it from the cerebrospinal fluid into the bloodstream. When tanycytes become damaged or dysfunctional, tau can accumulate in the brain, a hallmark of Alzheimer’s.
ScienceDaily
www.cell.com

▶︎ タニサイトは脳室の壁に並ぶ特殊な細胞で、これまでほとんど注目されてこなかった。しかし研究チームは、タニサイトが正常に働かなくなると、アルツハイマー病の原因とされるタウタンパク質が脳内に蓄積することを発見した。

▶︎ 従来はニューロンやグリア細胞に焦点が当てられてきたが、タニサイトという「第三の役者」が浮かび上がったことで、治療戦略の選択肢が広がる可能性がある。

▶︎ アルツハイマー病は世界で5500万人以上が羞患しており、有効な治療法の開発が急務。タニサイトを標的とした新しいアプローチが今後の研究で検証される見通し。

🧠 THCで「偶の記憶」が作られることが判明

3月11日に発表された研究で、大麻の主成分THCが記憶を曖昧にするだけでなく、「実際には起きていない記憶」を脳内に生成する可能性があることが明らかになりました。
出典
ScienceDaily

Cannabis study finds THC can create false memories
Cannabis study finds THC can create false memories
THC doesn’t just blur memories—it can create new ones that never happened. In a controlled experiment, cannabis users were much more likely to recall words that were never shown and struggled with tasks like remembering to do something later. Researchers found that THC disrupted many different memory systems at once. Surprisingly, moderate doses caused memory problems similar to higher doses.
ScienceDaily

▶︎ 実験では、大麻使用者は実際には表示されなかった単語を「見た」と回答する確率が非使用者より大幅に高かった。また「後で何かをする」という予定の記憶(展望的記憶)にも困難を示した。

▶︎ これは単なる「物忘れ」とは質的に異なる現象。脳が空白を埋めようとして、実在しない情報を「本物の記憶」として構築してしまうメカニズムが示唆されている。

▶︎ 大麻の合法化が進む国々では、THCの認知機能への影響について正確な情報提供が重要になってきている。

🧘 サイケデリクスがPTSD回復を促す:脳の「絶縁体」ミエリンを修復

3月にBiological Psychiatryに掲載された研究で、サイロシビンとMDMAが脳のミエリン(神経の絶縁体)を物理的に修復することが確認されました。サイケデリクスが短時間の体験で長期的な効果を生む理由を解き明かす発見です。
出典
Biological Psychiatry / Medical Xpress

▶︎ ミエリンは神経細胞を覆う「絶縁テープ」のようなもので、電気信号の伝達速度と正確さを保つ役割がある。PTSDなどのストレス障害ではこのミエリンが損傷し、脳のネットワーク機能が低下する。

▶︎ 研究チームは高精度顮微鏡と遺伝子解析を駆使し、サイロシビンとMDMAの両方がミエリンの物理的な修復を引き起こすことを確認。セロトニン受容体5-HT2Aをブロックすると、行動面の改善もミエリン修復も起きなかった。

▶︎ この発見は、サイケデリクスがなぜ「1回の体験で数か月間の効果」を持つのかを説明する。短時間の体験が脳の物理的な構造変化を引き起こし、その変化が長期的に脳ネットワークの健全性を維持するという仕組み。

📝 まとめ

今週は「修復と回復」が大きなテーマでした。サイケデリクスが脳の絶縁体を物理的に修復する発見や、タニサイトという知られざる脳細胞がアルツハイマーの鍵を握っている可能性など、脳が持つ自己修復の仕組みが次々と明らかになっています。

BCI分野では、視覚回復のPRIMAが商用化に向けて345億円の資金を調達し、ドイツのCorTecは脳卒中リハビリBCIの2例目に成功。「脳を修復する」ためのテクノロジーが、着実に前進しています。

ZONE は正規販売店です🧠集中力を上げるのにも。
自宅で簡単に脳波計測しながら瞑想🧘
科学的に正しい瞑想で数値化・習慣化

zonebrain.stores.jp

脳波デバイス Oxyzen

zonebrain.stores.jp

脳波デバイス Muse2

zonebrain.stores.jp

脳波デバイス FocusCalm

zonebrain.stores.jp

自分に合った瞑想方法がわからない人へ🧠
あなたの瞑想が続かなかったのはあなたの脳に合っていないから。脳波計測を通してあなたに最適なメディテーションを提案します

シェアXFacebookLINE
ZONE は日本正規販売店です

自宅で簡単に脳波計測しながら瞑想。科学的に正しい瞑想で数値化・習慣化。

メディテーション・チューニングプラン

あなたの瞑想が続かなかったのは、あなたの脳に合っていないから。
脳波計測を通してあなたに最適なメディテーションを提案します。

詳しく見る →

関連する記事

この記事はnoteでも公開されています

noteで読む →
← コラム一覧に戻る